Q1

「前立腺肥大の疑いがあります」と言われたのですが?
FAQ背景

前立腺とは男性のみにある臓器です。おしっこをためる膀胱の下で、尿道を取り囲むように存在しています。 精液の成分を作っています。通常はクルミ大の大きさですが、年齢とともに肥大してきます。 肥大した前立腺によって、中を通る尿道が圧迫されて狭くなり、尿が勢いよく出なくなります。
また、肥大した前立腺によって膀胱が下方から圧迫され、膀胱が刺激されることで、頻尿 (特に夜間の頻尿)、 尿意切迫 (尿意をもよおすと我慢できない)、残尿感などの症状が現れます。

FAQ背景
どのようにして調べるのですか?
FAQ背景

超音波エコー、触診、血液検査などがありますが、とくに苦痛を伴うものではありません。

FAQ背景
前立腺肥大があれば手術をしなければいけないのですか?
FAQ背景

いいえ。まずは内服薬での治療を行います。主に使用するのは、圧迫され狭くなった尿道を広げる薬です。
その他、漢方薬や植物製剤を使うこともありますが、これらの薬はあくまでも症状をやわらげる効果しかありません。 最近になって前立腺の肥大そのものを縮小させる薬が登場しました。以前なら、薬を飲んでいても症状が変わらない場合、 手術を行っていましたが、この薬が登場したことによって、手術を必要とする患者さんがさらに減少すると考えられています。 ただし、どのような薬を飲んでいても症状が変わらず、特に尿閉といって、急におしっこが出なくなる状態を繰り返しおこすようなら、 やはり手術を考えたほうがいいでしょう。

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Q2

検診でPSA値が高いと言われ、前立腺がんではないかと心配しています。
FAQ背景

PSAは前立腺特異抗原の事で、この値が高ければ前立腺がんが疑われます。
PSAの正常値は4.0ng/mlです。PSA値が4.0〜10.0ng.mlで約20〜30%、10.0〜20.0ng/mlで約40〜50%、20.0ng/mlを超えるようなら 約75%の確率で前立腺がんが発見されるといわれています。

FAQ背景
前立腺がん以外でPSA値が高くなるのはどういう場合ですか?
FAQ背景

前立腺肥大症、前立腺炎、前立腺を触診した直後などで高くなることがあります。

FAQ背景
前立腺がんとはどういうものですか?
FAQ背景

前立腺がんはおもに高齢の男性に発生するがんです。近年急速に増加しており、 2020年頃には、男性のがんのなかでは肺がんに次いで第2位になると予想されています。
症状はおしっこが出にくい、おしっこの回数が多い、など前立腺肥大とよく似た症状で、区別がつきにくいことが多いです。 まったく何も症状がなく、たまたま検診でPSA値が高いということで発見されることもよくあります。 痛みや血尿などの症状が最初から出ることは少ないようです。最近ではPSA検査を各医療機関、市民検診、 人間ドックなどで積極的に行うようになってきていますので、早期に発見されるケースが増えています。 しかし、まれにかなり進行した状態で発見されることもあります。前立腺がんは進行するとよく骨に転移をおこします。 特に背骨に転移しやすく、背骨への転移による背部痛、腰痛で整形外科などで受診される例もあります。 早期発見のためには50歳を過ぎたら、年1回はPSA検査を受けられたほうがいいと思います。

FAQ背景
確定診断はどのようにするのですか?
FAQ背景

PSA値が高い場合、触診、超音波エコー、MRI検査を行いますが、 確定診断は前立腺生検という前立腺の組織を採取する検査が必要になります。 通常は入院のうえ麻酔をかけて、会陰部あるいは肛門から針を刺し前立腺組織を採取します。 当院では前立腺生検はできませんので、連携病院に紹介いたします。

FAQ背景
治療すれば治りますか?
FAQ背景

前立腺がんは早期に発見して適切な治療をすれば治ります。 治療方法は手術、薬物療法 (ホルモン剤、抗がん剤)、放射線療法などがありますが、 その患者さんの年齢、全身状態 (合併症の有無)、日常生活の状況、がんの悪性度・進行度などで異なります。 前立腺がんは一般的に進行が遅く、中には治療を行う必要のない潜在がんと呼ばれるものもあり、それぞれの患者さんで正確な診断をすることが重要です。

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Q3

最近よくテレビなどで耳にする過活動膀胱とはどういうものですか?
FAQ背景

過活動膀胱とは、突然強い尿意がおこり、がまんしきれなくなる (尿意切迫)、 起きている間8回以上、寝ている間に1回以上トイレに行く (頻尿)、尿意を感じるとがまんしきれなくなり、 トイレに行く前にもらしてしまう (切迫性尿失禁)などを特徴とする疾患です。 膀胱が自分の意思に反して収縮してしまう状態で、まさに字のごとく膀胱が過剰に活動してしまう病気です。 現在日本国内には810万人もの患者さんがいると推定されています。この病気は患者さんにとってはとてもつらいもので、 頻尿、尿意切迫、失禁してしまうのではないかということに対する不安が強く、外出できない、旅行に行けない、 仕事の妨げになるなど、QOL (生活の質)に大きな影響を与えます。

FAQ背景
原因は? 診断法は?
FAQ背景

完全に分かっている訳ではありませんが、脳梗塞、脳出血 (いわゆる脳卒中)や 脊髄疾患などの中枢神経系の疾患が原因になる場合、中枢神経系疾患がなく、膀胱そのものの神経が過敏になっている場合、 骨盤内の筋肉が弱くなっている場合 (とくに女性の方)などに起こると考えられています。 また、加齢や精神的ストレスも原因になることがあります。
診断は、過活動膀胱チェックシートを 使った問診、超音波エコーによる膀胱の観察や残尿のチェックなどによって行います。
以前は、過活動膀胱と呼ばずに不安定膀胱と呼んでいましたが、その頃の診断方法には、 尿道からカテーテルを挿入して膀胱の機能を測る検査が必要でした。痛みを伴ういやな検査でしたが、 現在の過活動膀胱の診断にはこのような苦痛を伴う検査は必要ありません。
その他、過活動膀胱と同じような症状をもつ他の疾患 (膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染症、膀胱がんや前立腺がん、 尿路結石症など)を除外するために、尿検査、血液検査、レントゲン検査なども行うことがあります。

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治療はどのようにするのですか?
FAQ背景
排尿日誌:
おしっこに行った時間、おしっこの出た量、摂取した水分量などを記録して治療の参考にします。
膀胱訓練:
おしっこをしたくなってもしばらくがまんして(15〜30分間程度)、排尿の間隔を延ばす訓練。
体操:
女性の方で骨盤底筋の弱くなっている場合、骨盤底筋を強化する体操をおこないます。
特別な道具もいりませんし、どこでも簡単にできる体操です
薬物療法:
抗コリン薬と呼ばれる、膀胱の神経に作用して、膀胱を安静にする薬を使用します。
膀胱の収縮をおさえて過活動膀胱の症状をやわらげます。
副作用としての便秘、口の渇きには注意が必要です。
干渉低周波治療:
低周波を骨盤部にあてることによって、頻尿をやわらげることができます。
過活動膀胱の治療だけでなく、腹圧性尿失禁 (せきやくしゃみで尿がもれる)、
夜尿症の治療にも応用可能です。 当院には治療用の干渉低周波治療器がありますので、ご相談下さい。
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Q4

血尿があると言われたのですが?
FAQ背景

尿に血液が混じった状態を血尿と呼びます。血尿は大きく分けて二つの場合があります。 まずは、明らかに目で見て分かる血尿。次に目で見ては分からないが、検査で尿に血が混じっているといわれた場合です。 検査のみで血尿といわれた場合は、それほど心配する必要はないと思いますが、前者のように、肉眼的に分かる血尿が出た時は要注意です。 血尿の原因は、尿路結石症、尿路感染症、尿路悪性腫瘍 (膀胱がん、前立腺がん、腎がん、尿管がんなど)、腎炎などさまざまですが、 特に高齢の方で症状のない肉眼的血尿は尿路悪性腫瘍の可能性が強いので、早めに精密検査を受けられたほうがいいと思います。 むろん、検査のみで分かる血尿の中にも重大な病気がかくいれていることもありますので、専門医を受診されることをおすすめします。

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Q5

蛋白尿があると言われたのですが?
FAQ背景

尿に蛋白がでる蛋白尿は、学校や職場の検診で発見されることが多いと思われます。
ほとんどの場合が無症状で、そのまま放置されることもあります。蛋白尿のなかには、運動などによっておこる生理的蛋白尿と呼ばれる、 あまり心配する必要のないものがありますが、何らかの腎臓疾患によって出現する蛋白尿もあります。腎臓疾患による蛋白尿の場合は、 正確な診断を行い治療をしなければ、最終的に腎不全となり人工透析を要するようになるかもしれません。 放置しても大丈夫か、放置すれば大変なことになる蛋白尿かを見分けるためには専門医による診断が必要です。 血液検査、尿検査 (まる1日分の尿をためて)、超音波エコーなどを行い、腎臓疾患の有無を確認します。 高血圧、糖尿病などの基礎疾患のチェックも必要でしょう。何も症状がなくても、蛋白尿があるといわれた時は早めに医療機関を受診されたほうがいいと思います。

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Q6

小学生の息子のおねしょがとまらないのですが?
FAQ背景

生まれてすぐの赤ちゃんから幼児期までは排尿習慣が未発達でおねしょをするのは当たり前です。 おおむね5〜6歳ごろになると自然に止まっていきます。それ以降も毎日のようにおねしょをする場合は、 生活指導などで排尿習慣の自立を促してあげる必要があるでしょう。ご質問の息子さんは小学生との事ですが、 8歳で約8%、10歳で約5%、15歳で約2%程度のお子さんがおねしょをしているというデータがあります。 ということは同年代のお子さんの大半はおねしょがなくなっていることになります。

FAQ背景
やはりなにか治療を考えたほうがいいのでしょうか?
FAQ背景

そうですね。そろそろ考えてあげたほうがいいでしょう。しかし、決してあせらずにしてあげて下さい。

FAQ背景
具体的にはどうすればいいのでしょうか?
FAQ背景

基本的には、「あせらず、おこさず、おこらず」という3原則を守って下さい。
その上でまず生活指導を行いましょう。生活指導の他に薬による治療を行うこともあります。 おねしょには大きく分けて3つのタイプがあります。どのタイプのおねしょか見極めて、それに応じた方針を考える必要があります。 また、おねしょの原因として膀胱、腎臓の疾患、ホルモン異常、脳や脊椎の疾患などが潜在的に存在することもありますので、 一度専門医を受診し相談されてはいかがでしょうか。

FAQ背景

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その他、腎臓や泌尿器科の病気について、分からないことがありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。